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2013年1月21日 (月)

京成電鉄に愛をこめて

 本来なら冬の中山は昨日で終わりのはずだが、雪のため途中で中止になった先週月曜の残りレースを消化しなくてはならない。平日の今日もひっそり中山競馬は開催される。冬場の月曜開催というと、私なんかはナリタブライアンが圧勝した1994年の共同通信杯が思い出してしまう。あの週は東京競馬が土日とも雪で中止になったので、月曜と次の金曜に二日分を無理やり割り振って開催を消化したっけ。

 JRAの開催消化に賭ける熱意は素晴らしい。「そこまでするくらいならすっぱり中止にしろよwwww」と思ってしまうのは、競馬関連産業に従事する人間のエゴなのか。休まないJRAに引きずられるようにして、本日も中山競馬場に行ってきます。

■中山11R 第53回京成杯

 シンプルでいいレース名だ。京成杯。先週月曜の大雪で各線が運休になったなか、京成電鉄は唯一運行を続けて、中山競馬場からの帰宅難民にとって救いの箱船となった。京成の赤い車両に感謝と敬意を込めて、京成杯の予想をお送りしたい。

◎ 11.アクションスター
○ 12.マイネルマエストロ
▲ 3.マイネルストラーノ

 アクションスターの馬主の福井明さんはオウケンブルースリを持っていた人だ。一昨日引退式を行った菊花賞馬と入れ替わるようにして、新しいスター候補が頭角を現してきた。アクションスターの馬名はもちろんブルースリーへの連想もあるだろうが、この馬はじつに格好いいアクションで走る。まさに名は体を表しているのだ。そしてまた、トンボを切れる身体能力を誇る内田博幸騎手の起用もアクションスターには相応しい。

 真面目に予想をすると、雪明けの最終週なので馬場状態はタフ。ただでさえ中山2000は若馬には厳しい条件だから、スタミナ要求度は相当高くなっていると考えられる。朝日杯のレベルが低いとは思わないが、前走でスピードレースをしていた馬よりは上のクラスの2000を戦っていた馬の方が有利なステップを踏んでいることは自明の理だ。朝日杯の4着よりはラジオNIKKEI杯の4着を買う、とそれだけの話。

 ちなみにアクションスターの勝負服はオウケンブルースリでお馴染みの赤。そしてマイネルの勝負服も赤だ。京成電車が踏切を通過するときのような赤色の突進を期待して、そろそろ平日の中山競馬場へと出発します。JRで。

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2013年1月20日 (日)

中京遷都

 今日は中京でG2が行われる。いまの中京はローカル開催扱いだが、日曜は主場の京都に大きなレースがないので、主力騎手も調教師もごっそり京都に移動する。なんか遷都みたいだ。

 この腰の軽さは関西に独特のもので、東京住みにはなかなか実感しづらい部分だ。中世以前に都が近畿圏をあちこち転々としたこととなにか関係があるのか? また、関西の競馬関係者の拠点が栗東であるというロケーションも絶妙。ちなみに大阪と名古屋の距離関係に当てはまる都市を東京から探してみると、長野県の松本市になる。あ、第二新東京市だ。なるほど。

■中京11R 第30回東海テレビ杯東海S

 冠の東海テレビ杯はどう考えても蛇足だよねえ。二回言うほど大事なことなのか?

 施行時期的には去年までの平安S。フェブラリーSへの重要なステップレースが、京都から中京に遷都してきた。左回りで直線に上り坂があるという二点で、東京コースとの類似性は高まった。ただし、コーナーは4つなので東京ダート1600よりは東京ダート2100に近いイメージ。「きちんとタメの利く差し馬を買いましょう」ということになり、去年までの平安Sとは頭を切り換えなくてはならない。私自身の脳内OSが去年仕様だったので、ついついナムラタイタンを本命にしたがって困った。

◎ 2.ハートビートソング

 アップデートしたら本命はこうなる。中京方程式を満たすのはこの馬とグレープブランデー。あとはミラクルレジェンド、サイレントメロディあたり。グレープブランデーは枠が外過ぎるのでハートビートソングが満点だ。2000未満の距離を使うのは初めてだが、スピードは足りているし、そもそも中京ではスタミナ型を買うべきなので悪くないステップだと考えられる。怖いのは長期休養明けを好走した反動だけ。

■中山11R 第54回アメリカジョッキーCC

 基本的には格式上位の馬を買うべきレース。いまの中山外回りは外が届くので、なおさらスタミナに振ってフォーカスを組んでみたい。

◎ 9.ルルーシュ
△ 2.マカニビスティー
△ 4.アドマイヤラクティ
△ 5.トランスワープ
△ 6.ゲシュタルト
△ 12.サンテミリオン

 ルルーシュは3年前のPOGで激賞した馬なので、古馬になって走られてもなあ、という複雑な思いで昨夏以降の活躍を眺めている。勝負所でスッと動けないので中山コースはあまり向いていないが、雪が降ったおかげで芝の外回りは外差しが利くようになり、この馬に適した条件になった。調教が控えめだったのが気がかりだが、はっきり言ってAJCCは好調馬を張り切って買うようなレースではない。逆に言えば「休み明けも積極的に買うよー」ということで、トランスワープとゲシュタルトには熱視線を送りたい。ネコパンチも休み明けだが、この条件では距離が短いと思う。

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2013年1月 1日 (火)

名画座と競馬場

 元日は1日なので映画の日でもある。毎年この日は名画座に『男はつらいよ』を観にいくことにしている。年末年始の寅さん大会は名画座の人気メニューで、どの劇場でやっても大勢のお客さんが集まる。いまやレンタルショップで100円出せば借りられる映画をなぜ1000円も払って観にいくのか? しかもこれまでに何度も観たことのある映画なのに。

 私の場合それは「コメディだから」という理由が大きい。よく、コメディ映画は観客の笑い声を足してはじめて完成する、言われる。欧米人と違って日本人は映画鑑賞中はおとなしいものだが、コメディでは話は別だ。コメディ映画は大人数で観た方が盛り上がる。周りの笑い声に乗せられてテンションが上がったり、より集中したりと、一人で観ているときにはない相乗効果が味わえる。

 今日のある回では、上映終了の瞬間に自然と拍手が巻き起こった。「映画で拍手って、なんでだ?」と普通は思うだろうが、しかしそのときは場がそういう空気になったのだ。たまにこういうことがあるから、できるだけ劇場に足を運ぼうという気持ちになる。

 競馬ライターとしてはここで「みなさん競馬場にも足を…」という論に持っていきたいところだが、現実問題はそう簡単ではない。携帯端末でどこでも馬券が買えるこの時代に現場派というのはいかにもオールドスタイルだ。競馬場は寒いし、あるいは暑いし、動き回るのは疲れるし、席取りやパドックでの陣取りなどさまざまなストレス源が存在する。いつの間にか足が遠のくのも当たり前のこと。

 ただ、競馬場(レース場)の魅力はたしかにある。大レースの行われるわずか数分間に場内の数万人が一斉に集中・熱狂する光景は、公営ギャンブル以外ではほとんど味わえない。大レースが終わった直後に、競馬場ではちょくちょく雨が降るが、あれは大観衆の熱気が上昇気流になって上空に雲が発生するから。これまでワールドカップでもオリンピックでもそういう現象はなかったはずだ。

 最近は綺麗な施設も増えたが、本質的に競馬場はストレスがあふれる環境だ。だからこそ、競馬場ではできるだけ楽しく過ごしたい。努力して楽しく過ごそうとすべきだと思う。そしてギャンブルでは、ニコニコしているやつのところに運が行く。今年も競馬を楽しみましょう。

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