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2013年3月17日 (日)

史上最大の混戦

今年の牡馬クラシックはわからない。誰に聞いてもわからないという。同業の方と顔を合わせるたびに今年はわからないという話になる。時候の挨拶みたいだ。

昨日お会いした橋浜さんは「史上最大」と言っていたし、細江さんも座談会で「予想は絶対無理!」と言っていた。それを聞いてちょっと安心したりもするのが、難しいテストが終わったあとのクラスの会話のようでもある。弱気そうなことを言いながら、けっこうできているんじゃないの?

今年の3歳重賞では、1番人気がドミノ倒しのようにコロコロ負ける。レース毎に勝ち馬が変わり、戦線が進むほど混迷が深まる。今年の特徴は、折り合いに不安がある馬が多いことだ。あるレースで上手く折り合った馬が勝って注目を集めるが、次のレースでは折り合いにしくじって負け、勝つのはたまたま折り合った馬、という構図。エピファネイア、コディーノ、メイケイペガスター、コパノリチャード、マンボネフュー、アドマイヤオウジャ、ミヤジタイガ、ヘルゲンテノール。折り合い難の馬だけで一レース組めそうだ。

■中山11R 第62回フジテレビ賞スプリングS

そういう年なので、必然的に皐月賞の最終トライアルも混戦になる。ただ、混戦といっても昨日の若葉Sよりは見通しはつきやすい。

実績的に頭一つ抜けているロゴタイプ。ただ、前走がベスト条件だったし完成度も高かったので、距離延長と成長力を武器に差を詰める馬がいるだろう。候補はタマモベストプレイ、ヘルゲンテノール、ヘルゲンテノール、アドマイヤオウジャ、マンボネフューくらいまで。ここら辺で収まると思う。収まってほしい。

馬券テクニック的には、前走で上手く折り合ったタマモベストプレイ、ヘルゲンテノールを買うのは得策ではない。マンボネフューかアドマイヤオウジャの二択から、今回が距離短縮になるアドマイヤオウジャを買う。

◎ 13.アドマイヤオウジャ

■阪神11R 第61回阪神大賞典

天皇賞へのステップレースは一枚看板。ここからゴールドシップが始動する。この馬には折り合いの心配がない。言い換えればスピードが足りない。現代日本競馬の主流に反するスタイルを押し出しながら、3歳にしてJRAの頂点に立った。この馬の活躍はある意味革命だと思う。

◎ 7.ゴールドシップ
○ 1.トウカイトリック
△ 6.デスペラード

マイルールで単勝5倍未満に◎を打たないことにしているが、ここは例外とする。2着を当てるレースと考えれば、馬連一点。長距離路線の実績馬を重く見るのがこのレースのセオリー。

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2013年3月16日 (土)

プランB

 花の盛りはまだ先だが、JRAの3歳戦はいまが見頃だ。今週はスプリングS、フラワーC、ファルコンS、若葉Sと、四つの重賞・オープン特別が行われる。来週の毎日杯を残し、皐月賞、桜花賞への予選はほぼ終了。レースを使う側も予想する側も、本番に向けてすべての準備を済ませなければならない。季節が変わり、身体的にも精神的にも馬が大きく伸びる時期だけに、パドック派としては前哨戦こそ見逃したくない。

 土曜のメインは各場で3歳戦が組まれた。正直、体が三つほしい思いだが、阪神の若葉Sがなぜだか好メンバーに思えてならないので、フラワーCは捨てて東海道を西下することにした。ただ、名古屋で途中下車して「ファルコンSを見に来ました」と言い張るプランBもいまのところ捨てていない。電車の中で考えようと思う。

■阪神11R 若葉S

 皐月賞トライアル。阪神の芝2000は3~4コーナーが大回りなので、中山ほど器用さは問われない=紛れが少ない。牡馬のクラシック戦線の中で最初にスタミナ型が狼煙を上げるレースだと思う。

◎ 5.サトノノブレス

 メジロ牧場生産のディープインパクト産駒。2歳秋の足踏みは、器用さが足りず馬群で詰まったのが原因だ。3ヶ月休ませた前走は勝って当然の相手関係だったが、馬体重が8キロ増えていたことが好印象だった。クラシックを戦っていく上では、どこかで一息入れて成長を促すことがとても重要だ。昨年のダービー馬ディープブリランテも、共同通信杯のプラス12キロが不可欠なステップだったと思う。

 若葉Sは、弥生賞やスプリングSという重賞を使えない馬の救済レース、いわばプランBみたいに扱われているが、ところがどっこい。池江泰寿厩舎からは若葉Sをステップにフサイチジャンク、カフナ、ワールドエースが皐月賞に進んでいる。堂々のプランAなのだ。

■中京11R 第27回中日スポーツ賞ファルコンS

 NHKマイルCへのステップレースのひとつ。NHKマイルCが決勝、ニュージーランドトロフィーを準決勝とすれば、ファルコンSは準々決勝第2試合といった位置づけにある。

 ここはクロッカスSを人気で敗れたティーハーフ、フレイズエターナルの再戦といった下馬評で、たしかに両馬はこの路線の上位馬ではある。しかし、JRAの2・3歳戦においては短距離路線自体がプランBみたいなものだから、プランBの上位馬といってもそれほど威張れない。

◎ 12.レッドジャイヴ

 レッドジャイヴは前々走が芝1800への出走だから、皐月賞出走に未練タラタラだった。アグネスタキオン産駒だからそれも当然だろう。折り合いの難しさがある馬なので、短距離への転身はプラスの目が出る公算が大きい。ずっと人気先行で来た馬のプランBへの転進、ここでダメだったら諦める。

■中山11R 第27回フラワーカップ

 3歳牝馬の重賞・オープンは先週・先々週で3鞍も組まれていて、さらにまたである。はっきり言ってもう馬が残っていない。プランBというよりプランCといった位置づけ。「500万に毛が生えたメンバー」とかよく言われるが、今回の出走馬で収得賞金400万円越えは1頭だけ。500万に1本だけ毛が生えたメンバーと言うべきだろう。オバQかよ? いや、彼は毛が三本か。波平かよ? またはO次郎かよ?

◎ 9.ブリリアントアスク
▲ 8.トーセンレディ

 この路線のいまいちちゃんカラフルブラッサム、新馬勝ちが鮮やかだった素質馬サクラプレジールが人気しているが、まあなんでもありだと思う。

 馬券テクニック的にはブリリアントアスク。マイルを中心に使われていた馬だが、ネオユニヴァース産駒だからスタミナ条件に変わるのは歓迎だ。前走の黄梅賞はおそらくこのレースより強いメンバーが揃っていたと思うが、そこで差してタイム差なしの4着だから、ここで力不足と言うことは考えにくい。

 愛情的にはトーセンレディ。トーセンレディは公開ドラフトで推薦した馬だが、新馬を快勝したあとスランプに落ち込んだ。まだ成長途上なのだと思う。ただし、昨秋のアルテミスSでは6着だったが、アルテミスSからは1着のコレクターアイテムはもちろん、2着のアユサン、3着のウインプリメーラ、5着のナンシーシャインまでがトライアルで権利をとって桜花賞へ出走してくる。トーセンレディにしてもここでまったく力が足りないということはないだろう。休養明けで期待値込みだが、がんばれ馬券を勝って応援しようと思う。頑張れ!

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2013年3月 3日 (日)

行列のできる人気馬

 先週日曜日の夕方、スカイツリーの麓にある居酒屋での反省会。

 チューリップ賞の登録馬を見ながら「これ、レッドオーヴァルが1番人気になるんじゃないか?」「ええ? だって阪神JFの勝ち馬がいるのに、それはないよ」みたいな話が焼酎の肴になった。土曜になって蓋を開けば、2.3倍。単勝3.5倍のローブティサージュを引き離して、重賞初挑戦のレッドオーヴァルが断然の1番人気になった。

 7着という結果はレースの綾なのでここでは語らない。私が興味あるのは、クラシック路線での人気の偏りについて。連勝馬や無敗馬が期待感から人気が過剰になる傾向は昔からあったが、最近はそれがとくに顕著だと思う。

 POG人気が広がって、血統馬や素質馬はデビュー前からスター扱いされて、その一挙手一投足について情報が出回るようになった。その情報はインターネットを通じて何倍にも増幅される(いわゆるコピペ文化)。「情弱」になりたくないという怖れから、少しの差異に大勢が飛びつく。結果として、目を疑うような過剰人気馬が頻出するようになる。そういう流れだ。レッドオーヴァルもそうだが、朝日杯のコディーノの1.3倍にもびっくりした。この店、たしかに美味しいけど、そんなに行列を作るほどの店か? と首を傾げた経験は皆さんお持ちでしょう。あれと同じ違和感だ。

 予想家としては、それがどんなに過剰人気であろうともオッズによって印が変わるようなことはあってはならない。だけど、馬券買いとしてなら立ち回りは簡単だ。クラシック路線では人気の逆に張り続ければいい。その立場の表明が昨日のエントリでの◎アユサンだったわけ。

■中山11R 第50回報知杯弥生賞

 記念すべき50回目の弥生賞。もう一方の皐月賞トライアルであるスプリングSは今年で62回を数え、かつてはスプリングSの方が重く見られていた時代もあったが、いまでは主街道はこちらだ。番付上位馬が顔を揃えて、春競馬開幕にふさわしい賑わいを見せる。

 コディーノは朝日杯FSこそ惜敗したが、札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳Sと2歳の重要レースを二つも勝っている。どちらかひとつだけでも弥生賞で人気するのに充分なのに。もうひとつ重要な2歳重賞を挙げれば、それはラジオNIKKEI杯2歳Sで、その勝ち馬がエピファネイアだ。年が明けてからここまでの牡馬クラシック路線は、人気馬がコロコロ負けて盛り上がりに欠ける印象があるが、それはこの二頭がずば抜けていることの裏返しかもしれない。

◎ 7.ヘミングウェイ

 二頭に逆らう気は毛頭ないが、馬券はこちら。6戦1勝、シンザン記念2着のヘミングウェイから入りたい。2歳夏にデビューして使われつつ力をつけて気がつけば一線級、という履歴は藤原英昭厩舎の先輩・エイシンフラッシュと同じだ。スター街道を連戦連勝という馬ではないので人気になりにくいが、エーシントップに肉薄したシンザン記念を見ればその実力はあきらか。マイルを中心に使われていたので距離延長が問題となるが、この馬自身折り合いに問題ないし、父はネオユニヴァースだし。二強に一歩譲るのはやむを得ないとしても、第三の馬はこの馬で間違いない。

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2013年3月 2日 (土)

職業としての馬乗り

 調べ物のために新橋のゲートJへ行ったら、折良く金曜の夜。競馬学校の教官である元騎手の蓑田早人氏を招いてのトークショーが始まったので聴いてきた。

 なぜ蓑田教官なのかというと、今週末からJRAは年度替わりで、競馬学校を卒業したばかりの新人騎手たちがデビューするタイミングだから。イベントでは今年デビューする四騎手のインタビューも放映され、それぞれの人柄がうかがい知れて興味深かった。

 受け答えがいちいちしっかりしていて、落ち着きがあって「大人だなあ」と思わせたのが、藤岡健一厩舎所属の城戸義政騎手。回答に自ら面白エピソードを挟み込んだりして「頭の回転速いなー。大阪人やなあ」と思わせたのが、田所秀孝厩舎所属の原田敬伍騎手。お二人に好印象を抱いてしまったが、よく考えたら「インタビューしやすそう」という取材者視点で判断してしまっているので、騎手としての善し悪しとはまた別の話ではある。

 騎手には馬づくりのチームのアンカーの役割があるので、普通のアスリートよりも「社会人」としての資質がより強く求められる職業だと思う。競馬学校の成績優秀者が騎手として成功するとは限らないのも、そのあたりに原因がある。アスリートであり社会人。でも騎手のなかで上に行くためにはライバルを押しのける「我の強さ」も絶対必要だったりするわけで、厳しい職業だと思う。

■阪神11R 第20回チューリップ賞

 チューリップ賞は桜花賞への最重要ステップレース。阪神JFでワンツーして主役の座に躍り出たローブティサージュとクロフネサプライズ、紅梅Sの勝ち方が強烈だったレッドオーヴァルが人気の中心になる。

 ローブティサージュとクロフネサプライズは阪神JFで人気を背負って好走したわけでないので、牝馬戦線の絶対的な中心とは見なされておらず、「新星登場」を期待されてレッドオーヴァルが実績以上の支持を集めている感じだ。レッドオーヴァルは一線級との対決が初めて。腰つきや腹構えに頼りなさが残る現状で勝ち負けできるかどうか。これからは素質だけではなく連戦を勝ち抜いていく「タフさ」が問われる局面にはいる。

 馬券的には、前走から人気急落のアユサンを買う。スローペースで追走しやすくなるのはプラス材料。スローの切れ者を買うのがチューリップ賞だと思うし、もちろん素質的にも引けをとらない。

◎ 6.アユサン

■中山11R 第8回夕刊フジ賞オーシャンS

 高松宮記念のステップレースだが、先週の阪急杯よりはだいぶ格が落ちる。その阪急杯を完勝したロードカナロアとの使い分けで、安田隆行厩舎のダッシャーゴーゴーが回って来た。口向きの難しい馬で狭い中山は必ずしも得意ではないが、実績的には断然の存在が56キロで走れるのだから人気になって当たり前だ。

 馬券的には伸び盛りの4歳ハクサンムーンの逃げ粘りを狙いたい。ダッシャーゴーゴーと同斤量というのは楽ではないが、馬場のアシストを得られれば1着も有望だと思う。

◎ 3.ハクサンムーン

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