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2013年8月30日 (金)

新潟天才試験

 過去の新潟2歳Sには「前走新潟組優位」という傾向があったが、今年のメンバーを見ていたらそうは思えなかった。「このレベルの素質馬が使ってきたら、新潟経験の優位性なんて消し飛ぶんじゃないか」と思えたので、素材優先で印を打った。そうしたら今年は新潟組優位の傾向は吹き飛んで、中京-東京-中京という決着になった。状況を見て傾向の変化に追いつくことができて、「現場派」としては胸を撫で下ろす結果だった。

 これについては、今年から競馬王の仕事で「勝ち上がり2歳馬全頭評価」をやらせてもらっている効果が大だった。10点満点の評価だが、このレースに出ていた8点はイスラボニータ、7点はハープスターで、あとは全頭7点未満。この二頭の馬連1640円は買わざるを得ない。といっても「俺すごいでしょ?」が言いたいわけではなく、おそらく誰がやっても似たような評点になるでしょう、こんなもの。ただし、突出馬の偏差をよりただしく実感するためには、全馬について同じスタンスからジャッジする必要がある。それだけのことだ。

 威張れるのはここまで。ハープスターの7点は大間違いだった。イスラボニータやマイネルフロストに8点を打ってハープスターに7点しか打てなかったことは、「勝ちっぷり優先主義」に堕していると言われても返す言葉がない。「松田博資厩舎・早期デビュー・ディープインパクト産駒」ということで、去年ラウンドワールドに期待しながら結果がもうひとつだったことが自分の中で尾を引いてしまった。誰に謝るわけではないが、反省する。

 反省したところでハープスター。外を回って殿からの直線一気で3馬身圧勝。しかも最後は物見をしているし。ゴール板がなかったらどこまでも伸び続けたんじゃないか? この馬自身、けっしてスピードが前面に出ているタイプではないのに(むしろ逆)、スピード寄りの舞台でスピード馬を蹴散らしてしまったところに凄みがある。エンジンの掛かりは速い方ではなかったが、一度トップスピードに乗れば性能が違う。新潟の長い直線を味方に、いつまでも気持ち良さそうに走っていた。

 ディープインパクト産駒は走らせてみないとわからない、とよく言われる。ディープインパクト産駒最大の武器は、走りが上手で、速い脚をずっと続けられるところだと思う。そういう意味では、ディープインパクトに関しては天才が遺伝する。少なくとも遺伝する可能性が高い、と思う。

 ただその才能については「(レースのスピードで)走らせてみないとわからない」という部分が大きい。馬体と調教だけで見極められる人も中にはいるのかもしれないが、まだ大勢ではないはず。今夏の新潟外回りには長い直線を求めて、ディープインパクト産駒の2歳馬が14頭も出走した。そのなかで勝ち上がったのはハープスターを含めて3頭だけ。「天才的な走り」を見せたのは、サトノアラジンを含めて2頭だったと思う。それ以外の大多数の馬は「新潟天才試験」に落ちてしまったわけだが、しかし14頭のうち天才が2頭もいれば、充分じゃないか。

 今夏の新潟からはクラシックへ向けて二頭。サトノアラジンとハープスターが旅立った。

※ブログ上での2歳勝ち上がり馬企画、「やるやる詐欺」になっているが、来週の木曜まではどうしても身体が空きません。夏開催が終わったのを機にリブートする予定です。謝らないが、反省します。

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