2011年10月19日 (水)

落合博満とオルフェーヴル

 更新をさぼっているうちに季節が変わってしまった。プロ野球はセリーグの優勝が昨日決まって、落合博満監督率いる中日ドラゴンズが球団史上初となる二連覇を成し遂げた。強者不在の混戦リーグをチーム運営の妙によって勝ち抜けたという感じで、正直言ってそれほど強いようには見えないのだけど、だからこそ逆に監督の手腕が賞賛される優勝になった。

 優勝したのにもかかわらず、落合監督は今季かぎり。落合のユニフォーム姿を見るのもあと1ヶ月くらいか。ロッテ時代から見続けている私などは、もっと感慨にふけってもいいような気がするが、現在の落合博満氏には現役時代の面影はほとんど見られないし、まあいいかという思いだ。永遠に続けられる職業でもないし、いい潮時だと思う。ちゃんとバイバイする機会があるってことは、すごく幸運なことだと思う。

 落合と言えば三冠王だが、今週は中央競馬でも三冠馬が誕生するかしないか、というレースがある。皐月賞、ダービーを制したオルフェーヴルが三つ目のクラシック・菊花賞に挑む。かなり強引な引っ張りですか? ですよね。

 ただしかし、落合とオルフェーヴルには「ドロップアウト仲間」という共通点がある。落合は高校時代、部活動の体質に馴染めず、その後野球から遠ざかっていた時期もある。そのまま野球人落合博満が消えていたら、三度の三冠王も中日の連覇もなかったわけでしょう? 運命はほんの少しのきっかけで変わってしまう。

 オルフェーヴルは、京王杯2歳Sが10着という大惨敗。その後シンザン記念2着、きさらぎ賞3着と、格の高くないレースで負け続ける苦難が続いた。トーナメント的な見方をしていると、何回も見切られておかしくないような競走成績だ。ごめんなさい、私も見切っていました。そんな馬がいまや三冠一歩手前のところまで来ている。

 ただまあ、野球とは違って、競走馬の場合はきっかけを掴んでからトントン拍子、みたいなことはいままでもちょくちょくあった。有名なところでは500万条件から天皇賞まで一気に駆け抜けたタマモクロスがいるし、三冠馬の先輩ナリタブライアンも同じだ。

 オルフェーヴルは、新馬からきさらぎ賞までが5戦して1勝止まりだった。その次のスプリングSから連勝が始まって、5戦目が菊花賞になる。そういえば、この馬、淀(京都競馬場)で二回負けているんだよな、みたいなことも思い出すが、馬が当時とは違うので気にするところでもないだろう。いや、気にした方がいいのかな?

 ディープインパクトから6年目にして三冠への挑戦者が出現したわけだが、挫折の経験があるオルフェーヴルの方が競走馬としての陰影が見られて、私は好きだ。そこらへんは落合博満氏の場合も同じことだが。

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2009年11月 2日 (月)

一世一代の投球ができました

 ダルビッシュの口からこういう言葉が出てきたことに感心した。こんな言葉、僕の人生で使う機会があるんだろうか? 一世一代の原稿が書けました! とか、一世一代の予想ができました! とか。

 昨日の日本シリーズは、野球を見ていてひさしぶりに面白かった。上体だけのフォームからカーブばっかり投げるダルビッシュ。いつも以上に笑顔が多いのは不安の裏返しで、よけいに悲壮感があった。鶴岡のサインに首を振りまくりなのは、いつも通りで、そこは笑った。

 あんなインチキな投球で(←褒め言葉)6回抑えきったのははっきり言ってラッキーだったと思う。綱渡りを見るようなスリルがあった。そういう意味でも一世一代。もう二度とは見られない快投だった。

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2009年10月30日 (金)

ロッテ、菊池優星を指名せず

 菊池優星への指名は、当初予想されていた8球団でなく6球団の重複。当日になってロッテとオリックスが回避した。菊池が当たれば、少なくとも来春まではマスコミが勝手に宣伝してくれるというのに、なんともったいない! 今朝の関東のスポーツ紙は、報知までもが菊池一面だった。ここ一番でヘタレな選択に流れてしまうところが、やっぱりマイナーチームなんだなあ、と思った。

 西武は清原と松坂で成功したことがあるから、このクラスの当たりを引いたときの旨みを知っている。田中将大の楽天も菊池に行ったし、ダルビッシュ、中田翔の日本ハムも菊池に行った。日本ハムは大リーグ帰りの新庄を積極的に獲得に行って大成功したこともある。そのときロッテは早々に撤退してしまったので、復帰まもないバレンタインが激怒したっけ。

 ロッテは菊池指名と社会人外野手指名の二案を示して、当日の会場で西村新監督に選択させたらしい。そんな大事な意志決定を現場指揮官にやらせちゃダメじゃないか…。戦力的なプラスマイナスだけで計算していたら、多球団競合のリスクにはなかなか飛び込めない。経営サイドの人間が責任を持って決断を下す必要がある。

 一昨年まではバレンタインが権限と責任を持っていた。バレンタインを追放して、瀬戸山=石川の元ダイエーラインに権力が移行したはずだが、彼らは責任を負う覚悟があるのかな? ロッテの政権交代も前途多難です。

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2009年6月 5日 (金)

ダジャレはなしだ

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 梨田監督といえばダジャレだが、梨田さんの著書『戦術眼』にはダジャレがひとつもなかった。真面目な本だった。当たり前か。でも、キャラメルコーンを買って、なかにピーナッツがひとつも入っていなかったようなガッカリ感だ。

 内容は、氏の半生記、野球観、配球論から仕事論まで多岐にわたって、いずれも興味深い。でも、深い配球論を読みたい人と、氏の仕事論をビジネスに応用したい人とは、ほとんど重ならないんじゃないか? 結果的に、あっちもこっちもターゲットに狙いながら、どの方面も食い込みが浅いという印象になっている。そういうデパートの大食堂みたいな作りは、いかにも新書的だよね。なんて、最近新書の仕事が多い僕としては、反省の意を込めて。

 パ・リーグ一筋の人だから、パ・リーグファンならば確実に楽しめる本だ。ああ、その段階ですでにターゲットがかなり狭まっているじゃないか! そこから目一杯間口を広げようとするのも、当然の営業判断かもしれない。

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2009年5月19日 (火)

アーデルハイト骨折

 あれ、アーデルハイドじゃないの?

 と思って調べたら、アーデルハイドはおそらくアニメの誤読で、原語読みならばアーデルハイト。語尾は濁らないのが正確らしい。ひとつ勉強になりました。

 ロッテンマイヤー先生だけはハイジのことを「アーデルハイド」って呼ぶんだよね。現在、ちばテレビでは毎週火曜日に『アルプスの少女ハイジ』を再放送中。あれ、今日じゃん! 見逃した!

 と思ったが、今日はマリーンズナイターの日で、きちんとちばテレビに釘付けになっていました。唐川最高。

 ビワハイジの子どもにアーデルハイトって、素敵なセンスだと思います。名付け親の人に拍手を送りたい。なんとかどこかでユキチャンと一緒に走ってもらいたいものです。

 ちなみに骨折の程度は軽いので、来春のクラシックに間に合う可能性はあるそうです。POG的には「何位で指名するか」の駆け引きになりそう。

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2009年4月20日 (月)

渡辺久信は今でもイケメン?

 西武の監督、渡辺久信。こういう人です。
(就任会見時の渡辺久信)

 指揮官としての能力はNPBで屈指だと思っていますが、書きたいのはそこではなくルックスのこと。僕は今でも充分男前だと思うんですが、世間の評価はそうではないようです。とくに女性。

 昔、西武ファンだったという女性が知り合いにいますが、秋山幸二を追いかけて今年からはソフトバンクを応援しているらしい。えー、渡辺久信はダメですか? と聞いたら、「だって、ハゲだし、デブだし…」、と一刀両断でした。

 顔の作り自体は変わっていないのに。デブがダメなのか? ハゲがダメなのか? 両方だからか? あるいは昔とのギャップがいけないのか? 同性と異性では萌えるポイントが違うのか? そもそも僕の美的センスが世間とずれているのか?

 とにもかくにも、この件については孤立無援です。そうか、わかった。世間の同意は求めないが、声を大にして言おう、渡辺久信は今でもイケメンであると。

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2008年12月24日 (水)

千葉ロッテのお家騒動2008を理解する

ボビー・バレンタイン監督=西郷隆盛
瀬戸山隆三球団社長=大久保利通
重光昭夫オーナー代行=岩倉具視
重光武雄オーナー=明治天皇

 今回のバレンタイン解任騒動の登場人物を、明治初期の政治状況に擬えてみると、上記のようになる。あ、よけいわかりづらいですか?

 人望家・バレンタインと政治家・瀬戸山との権力闘争。昭夫代行はバレンタインとは旧知だし、両者の間でバランスをとっていたが、ここに来て創業者の武雄オーナーが登場した。ふだんは表に出ない人だが、引っ張り出したのはもちろん瀬戸山社長だ。

 「詔勅」が出たからには、昭夫氏もバレンタインを見切らざるを得ない。権力基盤を失ってバレンタインは下野、というのがあらましである。

 闘争の原因は、バレンタインが編成権を求めたことだ。高額な年俸が契約打ち切りの一因とされているが、これはむしろ球団側の言い訳に利用されているように思う。

 問題の本質はそういうことではない。編成権は球団経営の根幹に関わる部分である。そして、バレンタインに球団経営は無理だ。それだけのことだ。

 しかし、バレンタインは世間受けが非常に良いため、球団としては取り扱いにナーバスになっていた。だから、クビを切るのにこれだけの大仕掛けが必要になったわけである。

 あ、長々ともっともらしいことを書きましたが、ぜんぶ妄想なので、ゆめゆめ本気には受け取らないよう、お願いしますね。

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2008年9月14日 (日)

小宮山の出番

ロッテの元エース、小宮山投手。
スポーツニュースなどに登場することはほとんどないが、今年も29試合に登板して、3勝2敗、2ホールド。けっこう勝ち負けがついていて、なくてはならない戦力として活躍している。防御率は5点台だけど。

小宮山が出てくるのは、どういう場面か、列挙してみよう。

・先発が早い回にノックアウトされたときのロングリリーフ
・大量リードを許した負け試合の敗戦処理
・先発予定投手にアクシデントがあったときのスクランブル先発
・リリーフ投手を使い果たした試合の延長12回

などがある。じつに重宝な投手でしょう?
それにくわえ、最近では

・僅差の試合の満塁の場面

というのが加わった。
小宮山は四球を出さないのがその理由らしい。
だいたい、そんな場面では誰も出ていきたくないが、小宮山ならばそんなのお構いなしだ。
しかも、三回に二回くらいは抑えてくれる。

小宮山は、ゲームにテンポとバランスをもたらしてくれる。
まだまだ、チームに必要な人材である。

明日9月15日は、小宮山悟投手、43歳の誕生日だ。
そして、敬老の日でもある。

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2007年12月 6日 (木)

星野JAPAN

まず最初に驚いたのは、フィリピン戦。勝って当たり前の試合で、選手が必死な顔でプレーしていたことだ(とくに投手陣)。僕はロッテファンだが、あんな悲愴な顔で投げる小林宏之を、はじめて見た。星野監督ら首脳陣による選手の意識付けが、完璧に近いほど成功していたのだと思う。

国際試合だから、そんなこと当たり前だろう…、と思うかもしれないが、代表といっても急造チーム、これがなかなか難しい。去年のWBCの王JAPANは、なかなか本気モードにはいらず、チームとしてのまとまりに欠けていた。ただ僕が思っているわけではなく、代表経験豊富な宮本慎也がそう述懐しているのだ。

もちろん、フィリピン戦でも緊張感のないプレーはあった。サブローが牽制で捕手に刺されたりもした。そのサブローに試合後、喝を入れたのが、ほかならぬ宮本慎也だったそうだ。上司(=監督)ではなく、同僚に叱責されたことで、チーム内での面目を失うことなく、サブローは蘇った。つづく二試合で、サブローがキーマンになったのはご存じの通り。

遊撃のポジションは若手の台頭が著しく、王JAPANでの宮本は追加の追加でようやく招集されたほどだったが、その宮本を24人枠に入れて、キャプテンに指名した星野監督は、さすがに人事の勘所を理解している。

星野仙一は、日本球界の切り札だったんだ。つくづくとそう実感した。今回のアジア予選で、星野は凄みのあるマネジメントを見せてくれた。監督の仕事は、グラウンドの上だけではない。

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2007年10月 3日 (水)

ロッテ黒木に戦力外通告

ロッテ、黒木に戦力外を通告(日刊スポーツ)

この人にはたくさん勇気をもらった気がする。

長い間、黒木の投球と小坂の守備だけが、ロッテが他球団に誇れるものだった。黒木の力投と小坂のファインプレーは、弱いロッテによく似合っていたなあ、いま考えてみれば。

まだ現役引退と決まったわけではないが、パ・リーグの風景もずいぶん変わったものだと思う。ロッテと日本ハムが優勝争いだってよ?

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