クラシックチャートはじめました
前エントリの続き。軽く引き受けた仕事とは…、という引きでした。
クラシックチャート。競馬王9月号ではこんな感じです。
イラストに描かれた3人のオッサンが、クラシックをめざす若馬たちを10点満点で採点します。ちなみに私のイラストは、短髪になった最新バージョンに更新されています。ジャッジ3人というのはボクシング風ですね。今回は5頭を採り上げました。一番の高得点は30点満点で24点でした。なお、点数は0.5点刻みです。
で、三人のうち(ヒマな)私に関しては、ページで採り上げる有名どころ5頭とは別に「勝ち上がり全馬」について評価点を出してくれないか、という依頼を受けました。ちょうどこの世代はブログ上で勝ち上がり全馬について「なにか書く」という作業を始めたところだったので、ちょうどいいや(ヒマだし)。やりましょう。
今回のクラシックチャートはパイロット版で、新コーナーというわけではないのですが、次号以降も継続される含みはあります。今月はスタートから7月半ばまでの6週分・61頭が評価対象でしたが、秋・冬には新馬・未勝利戦のレース数は2ヶ月間で200を超えます。新馬戦が終わる時期まで全部合計すると、昨シーズンの場合は657ありました。650頭分の通信簿。学校の担任でもせいぜい40人とかです。
ブログ上で展開していた勝ち上がりレビューは、馬券で役立つフックを見つけることがおもな目的で、「独断と偏見」を旨としていました。もちろん、競馬王誌上に出す「勝ち上がり全頭診断」も私の主観には違いありません。でもね、650回もストライク・ボールの判定をするわけです。好き嫌いを排除してシステマティックに進めないと、ストライクゾーンがぶれまくって早晩破綻することは目に見えています。よく皆さん「ジャンパイア」とか「虎パイア」とか「マリパイア」とか言いますが、野球の主審になると1試合300球とか判定するなかで、そんな恣意的な匙加減、絶対に無理だと思いました。
ということで、全頭診断始めました。関係なさっている馬について低い点が入っている場合も当然あるので「コンチクショー」と思う方もいるでしょうが、あえて言い訳もせず頭も下げず、淡々とやっていきます。けなされることがあってもほめられることのない仕事です。
また、ブログの勝ち上がりレビューも形式を一変させます。すでにブログで書いた分についても全頭評価の見直しを行ったので、けなした馬があんがい良い点だった、というケースもありました。そこらへんもボチボチ追っかけながらフォローしていきます。
これは競馬王誌上にも書いたことですが、あくまでもダービールールのPOGにピントを合わせた評価なので、短距離やダートに適性があると判断した馬については、評点の上限を低く設定してあり、点数の出方が辛くなっています。
評価の基準についてひとつ目安を示すと、たとえば今春のクラシック+NHKマイルCに出走した馬は全部で70頭。私の評価点もこれに沿って、具体的には「7~10」の4段階で72頭になるように調整しています。7点以上は全体の11%。「7」をつけた馬はすべて「エリート」と考えています。
また、「0.5」で刻むと煩雑になるので、できるだけ整数にするつもりでしたが、完成した誌面を見たら、小数点以下を使うのを前提としたレイアウトになっているじゃないですか。整数ばかりだと見た目が軽くマヌケなので、次号以降は積極的に0.5を出していきます。その場合0.5は「引き算」ではなく「足し算」と思ってください。ちなみに今号でつけた0.5はただ一頭。マイネグレヴィルが7.5でした。
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